転勤族のためのポータルサイト。転勤族生活をサポート!転勤族ねっと

特集 : インターネットプロバイダの選び方
転妻の必需品、インターネット。
でも、「インターネットの設定は夫任せでわからない!」という声をよく聞きます。
「引越しマニュアル」にも少し載せましたが、 「もう少しわかりやすく教えて!」という声にお答えして、特集記事を書いてみます。
プロバイダとは
まずは、下記HPの右側の「プロバイダー選び入門」コーナーに目を通して下さい。
プロバイダ(プロバイダー)とは、インターネット接続業者のこと。 プロバイダの種類には、以下の2種類あります。
- 回線プロバイダ一体型 : Yahoo!BBなど
- ホールセール型 : OCN、So-netなど
「回線プロバイダ一体型」は、1つの会社でプロバイダ+インターネット回線をやっている業者のこと。 転勤先のマンションにその回線が無い場合は、プロバイダ+回線業者の両方を探し直さなければなりません。
一方、「ホールセール型」は、プロバイダはそのままで、 転勤先のマンションの設備に合わせて、インターネット回線業者だけ変更すればOKです。 (例 : 東京ではSo-net+フレッツ光、大阪ではSo-net+eo光)
光回線・ADSL回線とは
光回線とは、光ファイバーを利用したインターネット回線のこと。
ADSL回線とは、電話回線を利用したインターネット回線のこと。
「電話といえばNTT」「インターネット回線といえばフレッツ光」というのが定番のようですが、 転勤先のマンションによっては「フレッツ光の回線が一杯で利用できない!」ということもあります。
マンションの大家さんが、マンションの全戸数分だけフレッツ光の回線を用意しておけばいいのでしょうけれど、 上記のHPに「光ファイバーは1本を最大32人で共有」とあったので、 マンションに33番目(または32の倍数+1番目)以降に入居した人は、「フレッツの回線が一杯!」という状況になる訳です。
フレッツ光が使えない場合、他社の回線サービス(KDDIのauひかり等)を探すか、ADSLか高速モバイル通信を利用することになります。
「なんとなく光の方が早そう」と思っている方は多いと思いますが、ここで具合的な下り速度を示してみます。
(下り速度とは、HPなどの画面が表示される速度です。 なお、M(メガ)はK(キロ)の1000倍です。)
- 電話回線(ダイアルアップ回線) : 最大56kbps
- ISDN回線 : 最大128kbps
- ADSL回線 : 最大50Mbps
- 光ファイバー回線 : 最大1Gbps(普通は100Mbps)
- 高速無線による接続(無線LAN): 最大56Mbps(光でも無線LANを使うと、半分の速度に)
- 高速モバイル通信 : 最大7.2Mbps(最近は40Mbpsも登場)
上記の通り、速度が一番速いのは光回線です。 だから、マンション内のフレッツ光の回線が一杯だったとしても、他社の光回線(auひかり、ケーブルテレビ等)が空いていればそれを利用するのがベストです。
しかし、そもそもマンション内に光回線がない(部屋にLANコネクタ口がない)場合もあるので、光回線を使いたいのなら契約時に確認した方がいいでしょう。 (「電柱から光ファイバーをマンション内まで引いてくる」という作業が必要になるので、大家さんの気分次第です。)
ADSLの場合は、新居決定時に新居の電話番号を取得すると同時に申し込んでおけば、引越し日から利用できます。 ただし、先程述べた通り、光回線に比べると少々速度が遅く、無線LANを使うとさらに遅くなります。
高速モバイル通信とは
「光」「ADSL」に続き、もう一つの選択肢「高速モバイル通信」についてもご紹介します。
高速モバイル(データ)通信は、無線インターネット接続サービスのこと。
(ここでの「無線」とは、LANコネクタからルータにケーブル接続しなくていいということなので、パソコンとルータをケーブルで繋がなくてもインターネットができる「無線LAN」とは意味が異なります。)
工事・配線が不要で、携帯電話やデータ通信カードをパソコンに接続するだけで、インターネットが利用できるようになります。
サービス提供エリア内なら、いつでもどこでも利用でき、ノートパソコンであれば外出先でも利用できます。
- 高速モバイル通信キャリア(=回線業者) : イーモバイル、ソフトバンク、ドコモ、WiMAX(ワイマックス)
- 高速モバイルプロバイダ : so-net、BIGLOBE、@niftyなど
2010年夏モデルから、WiMAX内蔵パソコンも発売されているようです。
WiMAX内蔵パソコンであればデータ通信カードを購入する必要もなく、契約すればすぐにインターネット接続が可能です。
ただし、複数のパソコンやプリンタをワイヤレス(無線)で繋ぎたい場合、別途「モバイルWi-Fiルータ」が必要となります。
「無線LAN」を使った「高速モバイル通信」を行う場合、パソコンにUSB(データ通信カード)を差し込むのではなくルータを使う、ということになります。
まとめ
プロバイダ選びの基本
- インターネットをするためには、まず、インターネット回線業者+プロバイダ(インターネット接続業者)の2つを選ぶ。
- 大手プロバイダなら全国で利用できるし、ADSL回線⇒光回線など、利用する回線を変更しても柔軟に対応できる。
引越し時の注意点
現在のプロバイダが、全国で使える場合
(OCN・Yahoo!BB・@nifty・so-net・BIGLOBE・ぷらら・AHASHIネットなど)
- 新居の電話番号を用いて、該当プロバイダが利用可能か確認する。
- NTTのフレッツ光回線はマンション内で数が決まっているため、早めに申し込む。
- NTTのフレッツ光回線が一杯だった場合は、KDDIの「auひかり」を利用するが、現在のプロバイダで利用可能か確認する。(例:Yahoo!BBは「auひかり」と提携していない。)
現在のプロバイダが、全国で使えない場合(関西電力のeo(イオ)光など)
または、上記で「使用不可」とわかった場合
- 各地の電力会社系プロバイダを探す。
- 各地のケーブルテレビの回線を利用する。
光回線、ケーブルテレビの回線が使えない(部屋にコネクタ口がない)場合
- ISDNか、高速モバイル通信を利用する。
高速モバイル(データ)通信
- 転勤族には、高速モバイル(データ)通信も便利。ただし、光回線より速度は遅い。
- プロバイダの高速モバイルコースは7.2Mbpsと、かなり遅い。だから高速のWiMAXと提携開始し始めているが、WiMAXは大都市周辺のみ。
おまけ(2014/3/21追記)
「転妻は、転勤辞令が出たらネット上の情報命!」なんですが、去年年末に買った「iPad mini」がかなり便利です♪
SIMフリー(Wi-Fi&3Gモデル)のiPad miniを買い、IIJmioなどのSIMカードを購入すれば、月額980円でネットできます!だから、引越当日にパソコンがインターネットに繋がっていなくても、もう慌てません!
軽くて小さいので、カバンにもすっぽり。引越中のバタバタの中でも、さっと取り出し、いつでもどこでも必要な情報をスマホよりも大画面で確認できます。
詳しくは、旦那様に「iPad miniのシムフリー(Wi-Fi&3Gモデル)とシムカードとかわかる?」と聞いてみて下さいね♪
【記事作成:Miwa、編集:Miwa、最終更新日:2014/3/21】